羽村市の動物病院

はむら中央動物病院

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理学的性状検査

尿を試験紙に浸し、小型尿分析機で測定すると下のような結果が印刷されます。

この検査の結果は下記のように判定しています。

GLU(尿糖) 陰性
BIL(ビリルビン) 陰性
KET(ケトン体) 陰性
PRO(蛋白) 2+
BLD(潜血)

3+

PH 6.5
S.G.(尿比重) 1.040 (尿比重計で測定した数値を使用)
URO(ウロビロノーゲン) 判定には使用しません
NIT(亜硝酸塩) 判定には使用しません
LEU(白血球) 判定には使用しません

 

理学的性状の基準値

潜血 陰性
ケトン体 陰性
ビリルビン 陰性
蛋白 陰性
ブドウ糖 陰性
P H 6 ~ 7
尿比重 犬:1.030以上   猫:1.035以上

 

 

尿 沈 渣

尿を遠心分離すると、下の写真のように試験管の底に尿沈渣が溜まり、これを顕微鏡で観察します。

細菌性膀胱炎

沈渣を未染色で顕微鏡検査すると血球・上皮細胞・細菌が、見えています。

沈渣を染色して顕微鏡検査すると、血球は好中球という白血球で、細菌は細長い桿菌だと分かりやすくなります。

別の症例で多数の上皮細胞と丸い細菌(球菌)を細胞内に取り込んでいる好中球が見えています。貪食像が有るということは、体内で細菌感染が起こっているというこになります。

 

 

よく見られる結晶

ストルバイト

おもにアルカリ尿で産生され、尿路感染が関与している場合が有ります。雌犬の尿路結石の多くはストルバイト結石です。食餌で溶解が可能な結石です。猫では、下部尿路疾患の原因になる事が多く食餌療法が必要な場合が有ります。

シュウ酸カルシウム

 

シュウ酸カルシウム

おもに酸性尿で産生され、雄犬の尿路結石の多くはシュウ酸カルシウム結石です。食餌での溶解が不可能なので、手術により取り除くしか方法が有りませんが、療法食で管理しても再発率の高い結石です。

珍しい結晶

シスチン

遺伝性シスチナーゼ欠損症の好発犬種(イングリッシュ・ブルドッグ  バッセット・ハウンドなど)の雄に認められると言われています。この症例はシベリアンハスキーの雄に認められました。

 

 

 

尿 酸

尿酸アンモニウム結晶と同様に、ダルメシアンなどの特別な犬種や門脈体循環シャントという病気の犬に認められます。この症例は、アメリカン・ピットブルの雄に認められました。

尿沈渣の基準値

赤血球 高倍率視野に5個未満
白血球 高倍率視野に5個未満
上皮細胞 少数
円柱 顆粒円柱が高倍率視野に2個未満
結晶 無し(犬の高比重尿ではビリルビン結晶が認められること有り)
細菌 無し

尿検査の結果により、抗生物質の投薬や食餌の変更が必要になることが有ります。

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